このような症状はありませんか?
- 手がしびれて痛い
- 手や指に力が入らない
- 痺れてペンや箸が持ちづらい
- 字が書きにくい、うまく書けない
- 手がしびれてボタンを付けられない
手(足)がしびれる・痛いときの原因
手足がしびれる・痛いときの原因としては、脊椎・脊髄の疾患、末梢神経の障害、脳の病気、血行障害、外傷、糖尿病、不良姿勢、感染などが考えられます。
また、うつ病の症状、ストレスなどを原因として、手足のしびれや痛みが現れるケースも存在します。
何科を受診する?
手足のしびれ・痛みの原因として頻度が高いのが、整形外科関連の疾患、および脊椎や脊髄の疾患です。
何科を受診したらいいのか迷ったときには、脊椎や脊髄を含めた整形外科における正しい知識、豊富な経験がある脊椎外科へのご相談をおすすめします。
しびれを引き起こす疾患例
大脳、脳幹、脳神経の障害
- 脳梗塞
- 脳出血
- 脳腫瘍
- 脳炎
- 三叉神経痛
- 多発性硬化症 など
末梢神経の障害
単神経障害
- 手根管症候群
- 肘部管症候群
- 撓骨神経麻痺
- 腓骨神経麻痺
- 足根管症候群
- 帯状疱疹 など
多発単神経障害
- 血管炎
- 膠原病
- サルコイドーシス など
多発神経障害
- 糖尿病
- 尿毒症
- ビタミン欠乏、アルコール多飲
- ギラン・バレー症候群
- 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
- Charcot-Marie-Tooth病
- 家族性アミロイドポリニューロパチー
- アミロイドーシス
- 腫瘍、傍腫瘍性
- 感染症 (AIDSなど)
- 中毒性 (重金属、農薬、有機溶剤)
- 薬剤性 (抗腫瘍薬) など
その他
- 電解質異常
- 過換気症候群
- 下肢静止座不能症候群 など
しびれ・痛みがある部位から考えられる病気
片方の上肢+下肢
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血 など
片方の上肢
- 頚椎症
- 手根管症候群 など
片方の下肢
- 椎間板ヘルニア
- 足根管症候群
- バージャー病
- 閉塞性動脈硬化症
- 静脈血栓症 など
両側の下肢
- 糖尿病(糖尿病性神経障害)
- 脊髄腫瘍
- ギラン・バレー症候群
- 脊髄損傷 など
四肢の抹消
- 糖尿病(糖尿病性神経障害)
- 手根管症候群
- 足根管症候群
- 多発性ニューロパチー
- 多発性神経炎 など
検査と診断について
問診の上、手足の視診や触診、腱反射の検査、レントゲン検査などを行い、診断します。
必要に応じて、CTやMRIといった検査を追加します。
治療方法
検査によって疾患が見つかった場合には、その疾患に応じた治療を行います。
なお、脳疾患などが疑われる場合、救急対応が必要な場合には、すぐに適切な医療機関をご紹介いたします。
保存治療
消炎鎮痛薬、末梢循環改善薬、神経の過敏性を押させる薬、ビタミン製剤などを使った薬物療法により、しびれ・痛みといった症状の改善を図ります。
また必要に応じて装具療法、ブロック注射、リハビリテーション(理学療法・作業療法)なども行います。
手術
椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄損傷、ギラン・バレー症候群、手根管症候群、足根管症候群、バージャー病などにおいては、手術が必要になることがあります。
手術が必要になった場合、順心神戸病院へと入院していただき、当院院長が執刀することが可能です。